琉球畳 施工例
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普通の畳表と琉球表の比較
上が琉球表、下が普通の表。
琉球表のほうが目が粗く、普通の畳表のほうが表面の凹凸が少ない。
普通の畳表は草の色が揃っているのと比較すると、琉球表は色むらがあります。
左が琉球表の端、右が普通の畳表の端。
畳表の端を「ヒゲ」と呼んでいるが、比較してみると普通の畳表のヒゲのほうが丸く、太さが揃っている。また、同じ方向へピンと立っています。
それと比較すると琉球表のヒゲの太さはまばらで、形状は平たい。草の方向も揃って向いていません。
非常に「しなやか」な琉球表
【普通の畳表】 | 【琉球表】 |
琉球表は、もともと縁の無い畳、「縁無畳」に用いられる畳表です。
草自体がしなやかであるほど、床材としての耐久性も得られます。
普通の畳表は写真のとおり、しなやかさはあるものの一定のしなりで止まってしまうのに対して琉球表は、写真のように普通の畳表の数倍しなやかさがあります。
琉球表のイグサは【七島イ】と呼ばれるイグサを半分に裂いているため、平たい形状になります。
裂いた断面の形状が三角形なので「三角イグサ」とも言われています。
普通の畳表は【丸イグサ】と呼ばれるイグサ用いています。
すなわち琉球表のイグサは、もともと普及しているイグサとは種類が違うイグサで織られた畳表なのです。
もともと行李(こうり)などを引きずったり、箒(ほうき)で掃き掃除する生活様式だった時代、畳縁があると引っかかり畳縁が擦れてしまったり、畳縁のフチにホコリが残ってしまうため縁無畳の方が普及していました。
琉球畳の「しなやかさ」は、縁無畳用の畳に最適であり、また摩擦による耐久性にも優れているため、前述の生活様式にかなった畳表として戦前・戦中は琉球畳は庶民の畳として普及していました。
しかし、戦後からその流れは変化していきます。
琉球畳は、当時の長屋(貸家)や呉服問屋などの作業場では戦後初期までは普及していましたが、住まいの座敷はすでに縁付畳が主流になっていました。
高度成長期を迎えると、長屋などに入っていた琉球畳も徐々に縁付畳へと移行していくことになりました。
昭和後期から平成初期あたりまでは、住まいには縁付畳が主流となっていき、琉球畳は「磨耗しづらい、耐久性がある、畳縁がこすれてしまう」という条件の用途に適した場合のみ施工されていました。
しかし、高度成長から約30年が経過した頃から、琉球畳は“用途”から“デザイン性”をもとめる流れの中で再び注目され、モダン・アジアンテイスト・シンプルなどの観点でインテリアの一部として琉球畳を求めるユーザーが近年急増してきています。
琉球表
当社は、普通の和室の琉球畳施工だけでなく
「大広間」、「変形した和室」などにも数多くの琉球畳施工実績があります。
【このように斜めのレイアウトも可能です】 | 【45枚の縁無畳。壮観です。】 |
琉球畳以外の縁無畳
目積表
琉球表以外にも縁無畳があります。目積表は先ほど書いた「七島イ」というイグサではなく、普及している丸イグサで縁無畳用に織られた畳表です。
縁付畳の畳表より、畳の目が約半分の細かい目です。
琉球表と比較すると、目積表はサラッとしています。(琉球表のほうが目が粗い)